2014年2月11日火曜日

七宝院学園

 東京市渋谷区にある私立学校。甲信地方の寺子屋を母体とする。偏差値の高い名門学閥として知られたが、低成績者を対象とした夜間部(二部)を統廃合した結果、現在は入学の難易度が下がりつつある。

 私立なだけに施設が充実しており、渋谷本校舎は本館・文科館・理科館などの建物から成る。もともと文系分野が得意だが、近年は自然科学の研究・教育にも力を入れており、理科館には数学部・物理部・化学部・生物部・地学部など理系の部活がある。

 創立者の七宝院夜宵は、人民共和国時代に山梨県・長野県の人々を守護していた反体制派の尼僧で、七月革命では西宮堯彦と共に人民解放軍と戦った。その後、甲信地方は甲斐県・信濃県として日本帝国東海州に編入されたが、高度な地方自治を認められ、市町村民の合議によって行政が運営されるなど、直接民主制の傾向が見られる。こうした「町衆による自治」は、戦国時代の平安京(京都)で見られた法華一揆と性格が似ている。

 甲斐は歴史的に法華宗の拠点であり、七宝院の由来である「七宝」は仏教における7個のパワーストーン(金・銀・瑠璃・水晶・シャコ貝・珊瑚・瑪瑙)を意味する。この事からも分かるように、七宝院は仏教精神に基づく生活浄化を標榜しているが、甲信県民の多くは世俗的な「葬式仏教」を信じている程度で、格別に宗教的というわけではない。七宝院学園も道徳教育の充実を目指しているが、実際には「不良と問題児の巣窟」などと言われている。

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