2014年2月11日火曜日

日本民主共和国 星川軍大宮旅団

星川軍大宮旅団星河旗
北武県(旧 埼玉県)・前橋県(旧 群馬県)を中心に関東北西部を支配する社会主義政権。国家としての正式名称は「日本民主共和国」だが、一般には「星川軍閥」と呼ばれる事が多い。

 起源は日本人民共和国時代にさかのぼり、埼玉県北東部を流れる河川を用水とする星川沿岸農業協同組合が武装化した事に始まる。指導者の星川初は、日共の農務官僚として関東の第一次産業育成に尽力したが、政権左派(改革反対派)の謀略により失脚した。天変地異によって関東が内戦状態に陥ると、これに呼応して政府に反旗を翻し、日本民主共和国として新国家樹立を宣言。中華ソビエト共和国(紅軍)から支援を受けて群馬・埼玉を占領。その勢いで東京に侵攻しようとするが、アメリカ連邦と同盟した日本帝国(東京政府)に先を越された。以後、東京のすぐ北方に対峙して天下を狙い続け、東京政府との紛争・和平を繰り返して現在に至る。

 日本民主共和国は日本人民共和国の正統な後継者を自任し、中共などの旧共産主義政権から国家承認されている。但し、共産主義の理論を大幅に修正しており、計画経済に資本主義を取り入れた「社会主義市場経済」を採用している。「民主共和国」とは名ばかりで、実際には星川初とその側近が万機を決する独裁政権であり、行政権から独立した議会や裁判所は存在すらしない。ただ、星川は国民の意見をよく聴く名君として知られ、その意味では一面において「民主的」とも言える。人権も日共時代よりは保障されているが、星川の実年齢を公表する事は国家機密漏洩罪に問われる。臨時首都は大宮市(行政の一部は浦和市)。

 行政・軍制ともに中共のそれを参考にしており、例えば関東地方は「関東省」と呼ばれる。共和国軍は関東師団が大半を占め、その下に大宮旅団・前橋旅団などがあり、更に複数の連隊がある。政府と軍部の関係については建国当初から意見の相違があり、上杉橄欖ら文治派と笹川孝和ら武断派が対立している。

 星川初のカリスマ性によって支えられている側面が大きく、「国母」として個人崇拝されている(法的な肩書きは「総書記」)。家族主義的な思想は特に有名で、家臣(軍人・官吏)は原則として全員、星川の「養子」という扱いであり、初を自分の「母」だと思わなければならない。彼らの多くは賃金や使命感よりも、「母上様」に褒めてもらうために働き、戦っている。また、全体的に男性より女性のほうが身分が高い。

 日共政権は観念的な「理性の崇拝」を標榜し、人民に信教の自由を認めなかったが、星川は道教(中国の多神教)を信仰しており、体制に刃向かわない宗教に対しては好意的である。特に、海神スサノオを祀る大宮神社は、政府本部がある寿能城に隣接する事もあって、国教並みの保護を受けている。

 国旗は、日共時代から友好関係にある中華ソビエト共和国政府から与えられた物。中国の歴代王朝が、日本の実力者を「倭王」「日本国王」に任命して朝貢させたのと同じような意味と評される。

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