2019年8月31日土曜日

Planet Blue chronicle』第話「山口 最期の日

なつめ

 畿内軍閥の幕下で、中國地方を統治する山陰陽都督府が、広島湾に集結させていた葡萄月大隊には、20年前の小惑星衝突に乗じて、吉野首相らを支援するアメリカ連邦軍が、九州関東へと上陸した「ダウンフォール作戦(Operation Downfall)」に際して、彼らと戦って生き延びたバンデミエール大隊(Vendemiaire)を始めとする、旧日本人民解放軍の有用な残存将兵が、多数参加していた。また、中華ソビエト共和国ロシアからの軍事顧問団が、畿内軍を支援し、更に宇喜多清真は、アフリカ西アジアを始めとする諸国出身の傭兵を導き、神戸など各地に布陣を展開していた。 

 一方、日本国教会の若き司教・十三宮聖は、伊豆半島の司祭・須崎優和と、騎士修道会「救世旅団」の家所花蓮らに和平工作を依頼し、静岡から瀬戸内海を渡った伊予松山(愛媛)へと遣わした。しかし…拠点に帰還した達を待ち構えていたのは、北九州小倉(こくら)での武力衝突と、須崎司祭らの行方不明、そして山陽軍による屋代島奪回作戦という、全面戦争泥沼化への序曲であった…。



原案
八幡 金吾 景綱

編集
十三宮 寿能城代 顕

解説
十三宮幸

なつめ

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