2015年3月5日木曜日

城井宇都宮宗房

一会必死の存在抹消者

 八洲四天王「四方之魔」の一人。当代随一の暗殺者で、現世の武者。16世紀に滅ぼされた豊前宇都宮氏の「城井(きい)」姓を称している。

 八洲家の重臣であり、歴史を変えるほどの大いなる本性が発揮される日を待ち望んでいる。当初は八洲精士郎と共に禍津日原の日共残党を狩っていたようだが、日本国民軍に潜入するなどして別行動を取る事も多い。ぬいぐるみすら凶器にする、走行中の車にぶつかってもロクに怪我もしない化け物。

 主として西国における諜報・暗殺・政治工作に従事していたが、複数の勢力・人物と取引しているらしく、どこまでが誰の意志に基づく行動なのか不明瞭な点も多い。そもそも八洲本家の意向に沿っているのかすら疑わしい。発覚すれば戦争犯罪を問われかねないが、証拠の多くは八月事変の混乱で焼失した(最初から残さないようにしているが)。

 後に東京軍が皇帝忠誠派と青鳥閥(吉野派)に分裂すると、自身もどちらに与するか(子々孫々の命運を左右する)決断を迫られるが、公然と「世界最終戦争」を目指す橘立花とは意見が合わなかったらしく(本気で文明を壊滅させられたら、八洲の出番がなくなってしまうためか?)、九州に逃れて豊前から親吉野派を排除した。青鳥閥の失脚、一応の乱世終結が確実な見通しとなったため、銚子追討戦では精士郎と共に官軍恭順の態度を取り、八洲家・宇都宮氏の安泰を謀った。なお、敵方に付いた土居冬美林鵬らは連合軍に滅ぼされてしまったので、結果としてこの判断は正しかったと言える。

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