2015年1月7日水曜日

滝山未来

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太上帝君

 日本人民共和国主席・大元帥、クラス名「クイーン」。世界の命運を握り、時空間を超越する聖少女。



時は第二次世界大戦
 ドイツ満洲で非人道的な人体実験を行っていた理系共産主義者グループ(後の「白衣派」)が、日本列島に敗戦革命を引き起すため、ロシア浦塩ミハエル)の支援で暗躍していた。滝山未来は本来、この頃の日本にいた普通の少女だったのであろう。そして、何らかの事情で白衣派の手に渡り、彼らの願望の生贄になったと思われる。当時、ロシア軍が北海道に侵攻しており、彼らに強制連行されたという説もある。昭和20年(元化元年)、大いなる陰影を孕みながら、太平洋戦争は集結した。

日本人民共和国
 超人的独裁者に改造された滝山は、神と国家を超越した新世界の象徴として、日本人民共和国主席に担がれた。恐怖政治を行うようにプログラミングされており、期待された通りの殺戮を繰り返した。凶暴性の背景には、孤独を嫌う彼女自身の性格(要するにヤンデレ)も反映しているようで、特に「自分を怖がる者」に殺意を抱く傾向がある。しかし、良心的な人間性も残存しており、下記のような善政にも取り組んだ。
  • 東京城に幽閉されている元化天皇と親交を持った。天皇は日共政府からたびたび拷問を喰らっているが、一歩も屈さず、逆に「良きまつりごとを行え」と滝山を諭している。日共は最後まで天皇を処刑しなかったが、その背景には、滝山が彼に好感を抱いていた可能性もある。
  • 日基建星川初ら改革開放派を登用し、人民を飢餓から救おうとする彼らの政策に一定の理解を示した。このため、現在の星川軍閥でも滝山は初代主席として尊敬されており、星川初は主席より格下の「総書記」を称している。
しかし、白衣派の妨害により改革は不充分に終わり、他方で西宮堯彦清水賢一といったレジスタンスの台頭が目立つようになり、未来30年(光復元年)滝山は星川に、清水派の拠点である山形県(出羽)の殲滅を命じた。星川は進軍途中で日共に造反し、「敵は東京城にあり!」と宣言しているが、星川は滝山個人には好感を抱いており、滝山をコントロールする樹下進ら白衣派の排除が主目的だったと思われる。

石の魔女
 滝山側近の遠野衛司令官(軍部大臣)は、次第に樹下ら白衣派のやり方(大量虐殺を「実験」としか思わず、そのために滝山の権威や能力を利用する)に反感を覚え、隕石の混乱に乗じて樹下の暗殺を謀った(実際には替え玉を盾に逃亡)。遠野は悩んだ。このまま滝山が生き延びても、白衣派残党の兵器として悪用されたり、あるいは反乱軍に囚われて陵辱されるかも知れない。遠野は滝山殺害を決意し、斬首した(首を斬らないと、高速細胞分裂で再生するため)。反乱軍が東京城に突入した時、玉座には生首の死体だけが残されていたと伝わる。滝山に関する全ての資料は破壊・隠匿され、彼女はその後20年以上の眠りに就いたはずだった。

開眼
 光復23年(聖徳元年)3月、樹下のクローン技術により、最凶の戦力「プロレタリア独裁の指導機関の執行者クイーン」として復活させられた。最初から人造人間なだけに、凶暴性・能力とともに格段に上昇しており、人間性はほとんど失われていた。そして、星川初を戦死させるなど驚異的に進撃するが、最後には人の心を取り戻し、連合軍に隙を与えて滅びる道を選んだ。だが、実は連合軍によって保護されており、凶暴性を除去する手術が行われていた。

世界最終戦争
 ようやく平和な時代が訪れるかと思った矢先、浦塩ミハエル及び日本人急進派による、日本列島への核攻撃計画が判明した。敵の拠点は箱館五稜郭にあるが、凡人では接近すら難しい難攻不落の要塞で、しかも内部からの破壊が必要であった。そしてこの作戦に、滝山が自ら志願する。激戦の末、中枢部に到達した滝山は、局地的重力崩壊による小型ブラックホールで大量破壊兵器を封印し、自らもその中に消えたという。一人の少女の犠牲によって始まった悲劇は、一人の少女の犠牲によって終止符が打たれた。

そして新たな物語
 共和元年、泰邦清子が担任を務める禍津日原学校に「転校生」が入学した。彼女の名は、滝山未来。かつての狂気はほとんどなくなり、弱気で優しい性格の人間に生まれ変わっていた。そして眼帯(背負いし業の重さを象徴するとともに、自らが何者かに利用されて来た事実に気付くのを邪魔する意味もある)が取れ、涙が溢れた。それは、左目に背負わされた業(20世紀の戦争と革命)が終わった瞬間であった。

サーバント クラス:クイーン
 地水火風空の全属性を使える属性であり、滝山を象徴するタロットカードは1「魔術師」とされる。「神の右手」(サファイア製のハンマー)と「悪魔の左手」(エメラルド製の鎌)を持ち、それぞれ創造と破壊を表す。サファイアは十戒が刻まれた天主の石、エメラルドはルシフェルを象徴する悪魔の石と伝わる。

『滝山未来――技の書――』
  • 蒼天鎚打(そうてんついだ)…「神の右手」と謳われるハンマーから繰り出される打ち下ろし。打ち下ろした個所から十字型にエネルギーを炸裂させる。その破壊力は一撃で谷を作るとまで言われる。
  • 翠星昇華(すいせいしょうか)…「悪魔の左手」と謳われる鎌から繰り出される斬り上げ。鋭く繰り出される一閃の軌跡は天を貫き、明けの明星にさえ届くと言われる。
  • 邪聖王鎧(じゃせいおうがい)…全身を光と闇の網目状になったもので覆いつくし、核ミサイルの一撃にも耐えうる絶対防御を繰り出す。混沌の防御壁を突破するのは、容易ではない。
  • 命断闇威(めいだんあんい)…素手で放つ技であり、その正体は神速の突き。あまりにも速すぎる突きは衝撃波を伴って遠距離の敵を打ち貫く。襲い来るのが不可視の衝撃であるがゆえに、この技を前にして大半の防御は意味をなさない。
  • 幻魔顕現(げんまけんげん)…「神の右手」の創造の力の一端を使い、自分自身の劣化コピーを作り出して群を成す。もっとも存在できるのは作り出してから数分間のみであり、能力もオリジナルの千分の一程度でしかない。
  • 獄炎魔弾(ごくえんまだん)…指先にルシフェルの導きにより地獄の炎を顕現させ、黒き魔弾として撃ち放つ。いかなるものも焼き尽くす地獄の炎を防ぐ手段はない。
  • 魔氷墜千(まひょうついせん)…永遠に溶けることのない地獄の氷をルシフェルの導きにより顕現させ、鋭い剣状にして上空から雨のように降らす。
  • 聖星鎖吸(せいせいさきゅう)…「神の右手」の力により戒めの鎖を作り出し敵を捕縛する。捕縛されると相手を傷つけるための力をエネルギーとして吸収されてしまう。
  • 冥主槍滅(めいしゅそうめつ)…人工メモリア能力を持って扉を開き、「悪魔の左手」の主人たるルシフェルの力の一端を解放して必滅の巨槍を繰り出す大技。その一撃は大陸を消失させるとさえ言われ、滅多なことでは使うことはない。
  • 鮮炎界圧(せんえんかいあつ)…「神の右手」により相手を傷つける力の全てを焼き尽くす虹色の炎を作り出し、自分以外の敵の力を根こそぎ奪い取ってしまう大技。最大周囲十kmを範囲に収めることができるため、地表において逃げ場はないと言っていい。
  • 明星戒鳳(みょうじょうかいほう)…「神の右手」と「悪魔の左手」を同時に使った大技。万物を破壊するルシフェルの力を戒めを持って巨大な不死鳥と成し、敵を焼き尽くす。例え迎撃されたとしても、回避されたとしても。不死鳥は敵を焼き尽くすまで何度でも蘇り敵を葬らんと襲い来る。

その他
  • 日本人民共和国の政党名は「輝く未来」、元号も「未来」であり、滝山の名前と何らかの関係があるのかも知れない。また、武蔵野台地の農村である東京久留米市南西には、日共時代に建設された「滝山団地」が存在し、ここが名字の地であるとも言われる。
  • 人体実験やクローン人間なら男性や年長者でも良いのに、よりによって「少女」が選ばれた理由は、単に白衣派が「ロリコン」だったからとも言われる。また、クローン技術によってヒトが「生き返る」事を信じていた彼らは、滝山だけでなく自分達の遺伝子も「復活用」に保存していた。白衣派はヒトが神を超越した存在になる事を夢見ていたが、「生への執着」という人間的欲求を最後まで捨てられなかったのは、結局彼ら自身であったとも言える。 
  • 日共滅亡に際して滝山は殺害され、その遺伝子サンプルも消失したが、現在も「九頭竜石」などという鉱物として流通しているとの噂がある。また、彼女に限りなく近い遺伝子を持った人物が一人だけいる。
  • 日本帝国政府が滝山の正体に関する情報を開示しようとしない理由として、彼女に皇族ゆかりの血が流れているのではないかとの説がある。
  • 作品によっては、なぜか七宝院学園の生徒として登場したりもする。愛称「みっちゃん」。

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青珠りせも゛

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liyaliya
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「…本当は…普通の…女の子…なんです…」
Blue ForestBlue ForestBlue ForestBlue Forest

「…『ラスボス役』なので…こんな…服を…着ろと…言われました…」
Blue ForestBlue ForestBlue ForestBlue Forest
キャラクターなんとか機

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