2014年12月31日水曜日

葉山円明

青珠りせ
革命無罪
―君が笑ってくれたなら―

 共産主義者。帝国政府への忠誠を装いながら、本心では日本人民共和国の再建を企図する革新官僚。



悪魔の紅衛兵
 苗字は大正・昭和時代のプロレタリア文学者 葉山嘉樹に、名前は中国語に由来するらしい。日本人民共和国の治安組織である紅衛兵隊長として、資本家・地主など反革命派と見なした者を殺害し、死体にも斬首など陵辱を加える事で知られ、ほかでもない日共政府からも「悪魔の少年兵」と恐れられた。友達はほとんどいなかったが、人民学校で大間木美野波(後の大牧実葉)・天河和茂らと親交を結んだ。党の命令に無条件で従うため、「日共四人組」こと遠野衛樹下進日基建星川初のいずれとも面識があり、彼らが内ゲバし始めると誰に味方すべきか葛藤した。

学生・労働運動
 七月革命(テルミドール反動)後、東京帝国大学哲学科に入学し、樹下ら日共出身教授に師事して革命理論を学び、極左学生運動にも参戦した。卒業後、大牧と共に禍津日原学校に就職し、労働組合の指導者になるが、急進的な集団主義教育で生徒を「総括」したため布施朋翠などの右派に追及され辞職。

国体の衣を着たる共産主義者
 その後は右翼に偽装転向して政官界への進出を図り、革新政党である国家人民党(日本労働者党)に所属。遠野などの日共人脈によって出世を重ね、遂には雲母日女皇帝・日基首相からの信任を得て、日本帝国東京政府の官僚に登用された。日基は親米的な自由主義者であり、葉山とは対立するはずだったが、理想に一途で私利私欲を嫌う生真面目な性格はよく似ており、究極的には世界をあるべき姿に正すという点で一致していた。

イザナミ計画
 葉山達の目的は日共の復活と、最終的には「世界革命」であるが、そのためには最強の資本主義国家である米帝との世界最終戦争を避けて通れない。そのため光復21年、帝国政府に服属しない畿内軍閥を懲罰するという名目で、かつて日共が北太平洋に建造した要塞兵器「イザナミ」の再軍備を強行した。しかし、これを機に日基との関係が悪化し、更迭を免れない身となった。

八月事変
 これ以上の合法的勢力拡大が困難になった葉山はクーデターを計画するが、時期尚早として反対する遠野と、決行を促す樹下の板挟みになる。だが、脅迫的な催促を繰り返す樹下の圧力に押され、遂に謀叛を決意。日基を暗殺、皇帝を幽閉して東京政府を乗っ取る事に成功した(葉山政権)。そして、国内的には新日共政府の体制を固めるため西宮・星川初の連合軍と戦い、対外的にはイザナミの大量破壊兵器によって帝国主義列強を一網打尽にしようと試みた。しかし、リーダー不在の東京軍は連合軍に敗れ、イザナミも新兵器「ヨモツシコメ」の配備・発射を完遂する前に国連軍に破壊された。

革命未だ成らず
 追い詰められた葉山は、樹下からの増援に一縷の望みを賭けて籠城するが、皇帝が統帥権を奪還した政府軍に完全包囲されてしまう。最期は室内で自殺したとも、投降を促す帝国軍に突撃して散ったとも言われる。葉山の「日本革命」は失敗に終わったかに見えたが、社会主義者である吉野菫の新首相就任、内戦に終止符を打つはずだった埼京統一交渉の延期、東アジア諸国間の疑心暗鬼といった事態をもたらし、その後の戦乱を準備する結果となった。

「一度でいい、僕は彼女の…実葉の笑顔が見たいんだ」

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キャラクターなんとか機

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