神前寺トキ

一騎当千

　七宝院学園二年生、地学部地質班所属。

　かつては「ブラッディ・ビースト」という賞金稼ぎ不良グループの若き総長であり、「カラス」「タカ」「スズメ」などと名付けられた仲間達と共に、懸賞金を賭けられた暴力団「鎹組」と抗争していた。星河亜紀との邂逅を機に組織を離れ、七宝院学園に入学するが、粗暴な性格は相変わらず。

　亜紀の親友となるが、親戚の神前寺鳥海が清水賢一郎に仕えている縁があり、地学部にやって来た桐原愛美・清水夢有と行動を共にする事も多い。

　常識からワンテンポずれた独特の空気の持ち主。類稀なる怪力と運動神経を有しており、空道雫ら運動部員の勧誘から逃げ回る日々を送る。大食いなのに太らない不思議体質。語尾が「～っす」。

　はっきり言って馬鹿だと皆からは思われているが、実は恐竜マニアという一面を有しており、文化祭で披露される膨大な知識は、お客さんはもとより部員達をも驚かせる。また、料理も得意である。

　素手での戦闘が基本だが、怪力のためあらゆる物を拾って武器にする事もできる。火属性だが、マジギレすると地（闇）属性に変わり、守備力を削って攻撃力が大幅に上昇、これには七宝院の名だたる運動部や不良男子達も敵わない。彼女を象徴するタロットは8「力」だが、もとより武力・暴力だけが力とは限らず、より本質的な意味における力こそが、トキの人間性を形成しているとも言える。