2014年3月2日日曜日

光復帝 雲母日女

光復帝
五族協和

 日本帝国初代皇帝。名は雲母日女(きらひめ)、元号は光復。

 旧大日本皇国最後の天皇である元化天皇の皇女とされているが、元化天皇が日本人民共和国によって30年近く幽閉されていた事を考えると、その出生には謎が残る。

 弟の西宮堯彦親王と共に七月革命を戦い、日共政権の崩壊に活躍する。東京政府を樹立した日本国民軍は当初、天皇制復活か大統領制導入かをめぐって対立したが、妥協案として「女性皇帝」を擁立する事で一応決着した。西宮はこれに反発し、伝統的な男子継承を主張して挙兵するが、敗れて帝室を離れた。

 国家法人説に依拠する日本帝国憲法では「日本帝国第一の国民」と規定され、国家主権(立法・行政・司法)をどう運用するか「決定」する人民に対して、それを最終的に「行使」する立憲君主である。よって独裁的な絶対王政とは一線を画すが、必要に応じて意見表明も積極的に行うなど、民主主義を尊重しつつ朝廷の権威をも護持している。

 自由主義的な思想を持ち、日・夷・琉・韓・漢(日本人・アイヌ・琉球人・朝鮮人・中国人)が共存共栄する多民族国家を理想としている。日本の君主なのに洋服を着ている背景には、日本人の鎖国的・家父長的な民族性に対する反発があるとされる。

 じっとしていられない性格で、東京城(江戸城)の玉座におわすのも面倒らしく、臣民の税金で頻繁に行幸(旅行)している。しかし、現地の人々と親しく交流する様子は多くの国民の共感を得ている。また、東京政府と敵対する軍閥を電撃訪問して指導者と会談するなど、大胆な行動で国政を左右する事もある。

 消費者経済学を専門的に学んでおり、前述の旅行の件を除けば、庶民的な感覚の持ち主である。普段は天下国家の事より、「安くて旨くて安全な食品」を買う事を考えている。「食の安全」に関わる問題が起きると、企業からの要請に応じ、風評被害を受けている食品を自ら食べて安全を証明したりしている。

 日本帝国には国教制度があるため、皇帝は世俗的な君主であると同時に日本国教会の法王でもあり、祝日には天主教に基づく儀礼を行う。形式上は欧州の諸教皇(ローマ・コンスタンチノープルなど)と対等な関係にあるが、国教会には日本の民族宗教(神社信仰)に影響された多神教的傾向があるため、原理主義者からは異端視される事も少なくない。

 穏和で可愛らしい雰囲気から、多くの国民からは「女帝君主」というより「お姫様」のような存在だと思われている。しかも、自己顕示欲が強くマスコミに撮られるのも嫌いではないため、週刊誌上では完全にグラビアアイドルと化している。「天主(神)に心身を捧げる」という信念から結婚せずに独身を貫いているが、その割には男性を誘惑するような言動も多く、実際には非公式な異性関係があると言われる。

 一見頼りなさそうに見える事もあるが、実は地水火風空の全てを兼ね備えたチート属性「識」を使いこなせる最強キャラである。滝山未来と単身で渡り合える数少ない人物。タロットは勿論2「女教皇」(「女帝」は星川初)。

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