清水賢一郎に仕える出羽地方の僧侶。本姓は最上で、出家して神前寺と号す。
清水らが率いる出羽農民一揆の参謀として軍事折衝に手腕を発揮し、七月革命では星川軍の高瀬川航二郎や、東京軍の太田愛との和平工作を担当した。その才能は、安土桃山時代に毛利輝元の外交僧を務めた安国寺恵瓊に喩えられ「出羽の安国寺恵瓊」と呼ばれた。
名前は、修験道(神仏習合)の霊山として有名な「出羽富士」鳥海山に由来し、実際にこの山での修行経験もあるという。
清水が財界人に転身して上京した後も山形に留まり、八月事変に際して出羽に侵攻した泰邦清継ら会津軍と戦った。
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