2017年3月9日木曜日

『TESTAMENT』第1話「童話」キャラ紹介




TESTAMENT Dear my Devil
第1話「童話 Marchen
登場人物紹介
二十年前、人類は「世界の終わり」を観た…。



十三宮家の皆様

「伊豆守」十三宮聖

 小惑星が地球に衝突した、光復元年前後の世界では、幼い「異能力者」を利用した犯罪が数多く見られた。十三宮聖もまた、それに類似した事例の一人である。

 預言者の末裔、先祖代々呪師の血統と言い伝えられる十三宮家に生を受けた(初期の苗字は「安東」)。この世に生まれ落ちた時から、ある種の「魔女」であり、後世の人々から「異能力」と呼ばれる術を先天的に身に付けていた。そのため、双子姉妹の十三宮勇と共に、カルト宗教団体として恐れられていた「トサミヤ教」(後の十三宮教会)の津島長政ら信者達に祭り上げられ、わけも分からず神輿に担がれ、当時の独裁政権に対する抵抗運動の偶像になっていた。更に、隕石落下時のダークエネルギーを浴びた事によって、先祖達以上に強力なフォースを手にする。

 その後、歳月を重ねる中で、堀越碧須崎優和ら良心的な信徒達によるサポートもあり、次第に自分の能力をコントロールできるようになると共に、信者達を従わせる指導者としての器も開花する。そして、妹の十三宮仁を育てながら、十三宮を一門に迎え、更に星川家とも「家族同盟」を結ぶなど、立派な教会司祭へと成長した。

 「異能」「メモリア」「言霊」などの分類にとらわれず、一定の修練さえ積めば、神話などに伝わる魔術の多くは、中級程度まで習得する事ができる。光属性だが、幼い頃の名残でダークサイド系の黒魔術も覚えており、橘立花をして「プラグイン追加型の魔女」と言わせるほど、異能力のマルチタイプである。特に、パワーストーンとタロットカードを組み合わせた「クリスタルタロット」の経験値が高く、カードゲームバトルのような言動で戦うのだが、そもそも平和主義者なので戦闘場面が少ない。また、相手の思考をスキャンする「精神感応」(テレパシー・読心術)も使い慣れており、これによってコミュニケーションを円滑にしたり、無益な争いを防止したりしているが、橘立花や能登彼岸などには通用しなかった。

 自らの教会組織を用いて、迫害された異能力者の保護事業にも取り組んでいるが、どちらかと言えば子供を甘やかす性格であり、闘争を好まず相互扶助を重視するなど、言ノ葉学園らとは少し異なる教育方針を持っている。その反面、好印象な人物を安易に信頼してしまう傾向があり、言ノ葉事変に際しても、未然に陰謀を見破る事ができず、舞台裏での後手の対応に終始した。


「國民的彼女」十三宮仁

 十三宮聖十三宮勇の妹。『Planet Blue』では所謂メインヒロインなのに闇属性。攻撃・シャーマン系の能力を得意とし、危なっかしいヤンデレ庖丁(二刀流)のほか、死者の怨念に敏感だったり、例え自分が死んでも霊体化して生者と連絡する術を持っている。しかし、まだ自分の能力を充分には制御できていない。

 光復19年度・中等三年生の時、志望校進路選択の一環として、聖達と共に呪術博物館を見学した際に、津島長政能登彼岸から「三大能力学園」に関する情報を得る。その気になれば、言ノ葉学園などでも通用する程度の戦闘能力を持ってはいるが、喧騒が苦手な本人の性格や、学園に通わずとも支えてくれる仲間が多い点を考慮し、あえてこれらの学園に入学する必要はないと判断された。


「グラティア」須崎優和

 トサミヤ教団の幹部。かつて両親を独裁政権に惨殺され、自らも入水自殺を試みた際に、奇跡と遭遇。亡き親の形見である宝石アクアマリン(藍玉)を媒介として、物質・エネルギーを転送する能力を発現する。それは、後世の者達から「メモリア」と呼ばれる力にほかならなかった。以後、トサミヤ教の反政府活動に参加するが、直接的な武力行使は好まず、専ら政府関係者に高額な「海洋深層水」を売り付けるなどの詐欺行為を繰り返し、星川初さえも被害を受けたようである。宝石のイメージからも分かるように、水属性。

 その後も十三宮家に協力し、18年度に発生した上野公園テロ事件(不忍池の戦い)では、同じ場所にいた星川結星河亜紀らを守護すべく、必死にメモリアを展開して時間を稼ぐなど、詐欺師とは思えぬ正義感を示した。しかしその一方で、過去の悲惨な記憶に起因する心の闇も残っており、十三宮聖に比べて疑い深い性格である。また、桐原家の多重債務に関与していたり、清水賢一郎拉致事件を引き起こしたカールLウォルフの知人であるなど、ビジネス関連の人脈にグレーな点が多く、しばしば十三宮聖を心配させている。「西海篇」でも活躍する。


十三宮

 「スライダーの会」作品のうち、十三宮顕(富田巌千代)が脚本を担当するシナリオにおいては、この人物が主人公・ナレーションを務めている。十三宮聖と姉弟の、星川初と母子の契りを結んでいる。

 光復21年、言ノ葉事変直前のある日、幼馴染みの星川結と共に十三宮勇泰邦清子を訪ねた際、「特殊能力者を調査する」という半信半疑な企画が浮上し、星河亜紀星川初、そして(なぜか七宝院学園二学年に在籍していた)滝山未来らを引き合わせる事になった。言ノ葉事変には直接関わっていないが、人界側でもこれとほぼ同時期に(事変の黒幕によると思われる)不可解なテロ事件が発生したため、東京に残っていた十三宮聖や、亜紀先輩の行方不明に動揺していた桐原愛美らとも協力して対処し、結・亜紀の帰還を暖かく出迎える準備を整えた。


「駿河守」堀越碧

 十三宮家の古参信徒。後の駿河県令(静岡県知事)


「三河守」津島長政

 若い頃はトサミヤの狂信者で、幼き十三宮聖十三宮勇の威を借りて略奪を繰り返していた悪党だった。しかし、小惑星の一件を経て歳月を重ねる中、異能力の悪用がもたらす惨禍を身を以て知るようになり、次第に良心を取り戻す。

 その後、東海道の某所(かつて星川軍と激戦した、宿命と慰霊の地)に「呪術博物館」を建て、異能力に関する古今の図書を収集・保存し、その研究と利用に役立てているが、これらの中には解読不能の超古代史料なども含まれている。最近の常連客は能登彼岸。また、津島は「三大能力学園」に数えられる創郷学園の入学窓口を担う一人であり(パンフレットや入学願書を所蔵し、適性のある人物を発見しては入学を推薦したりしている)、言ノ葉学園とも保健室経由で連絡手段を持っている。博物館前には、言ノ葉学園方面に直通する交通路線の駅があるらしいが、一般人には見えないという。

 言ノ葉事変に際しては、学園側情報源との連絡が急に途絶えたため不信に思い、自ら学園に赴こうとした。しかし、自分ら少数の関係者しか知らないはずの、学園に向かう最短ルートが、何者かの手によって無効化されており、到着が間に合わなかった。


星川家など

「武蔵守鳳龍大姉」星川初

 埼玉大宮に地盤を持つ武官。当時はまだ、独裁政権に従う若き青年将校(大尉)の一人に過ぎないが、数々の屈辱を必死に耐え忍び、いずれ自らが天下を取り、疲弊した国と民とを救済せんと誓っている。

 反乱軍の討伐を繰り返す中で、次第に異能力者の存在を認識するようになる。敵軍を根絶やしにするような方法は好まず、清水賢一郎との決戦に際しては、事前に爆撃予定地点をリークし、虐殺を回避した。その一方で、過去に父親の北条朔を殺害した罪を背負っており、更には自分の計画を邪魔する赤山御影を暗殺するなど、理想のためなら手段を選ばぬ冷酷な一面を持つ。そのため、二条剛十郎から「結局は歴史の加害者側に立ってしまうのでは?」と懸念された。小惑星衝突に伴う独裁政権崩壊後、埼玉・群馬地方を占領して新国家を開闢し、やがて星川結の母、そして星河亜紀の伯母になる。

 火属性。心身を相当に鍛えており、大軍の指揮に長けるだけでなく、自らも機関銃と中華拳法を駆使して戦う。また、負傷した仲間の応急措置や、戦死者の埋葬などにも懸命に取り組むが、それらのノウハウは、かつて二条に教わった技術でもある。

 「三大能力学園」はいずれも星川領の外にあるため、異能力問題に過干渉する気はなかったのだが、結・亜紀が言ノ葉学園に侵入したため、念のため岩月愛らを護衛に派遣し、禍津日原総督府の十三宮勇とも連携して学園の動向を監視する事になる。


「アイリス」扇谷上杉橄欖

 星川初の側近。本名は「扇谷定子」だが、上杉氏の末裔であり、中華風に「喜多院橄欖大姉」、西洋風に「アイリス」などの名義も有している。

 ペリドット(オリビン)の十字架が目印。光属性?教会信徒として、中世ヨーロッパ的な「魔女狩り」の思想を持っている。そのため、十三宮聖らを殺害しようとしたり、星川家中でも星河亜紀の一族を抑圧するなど、異能力者に批判的な態度を取った。その一方で、亜紀が失踪した上野テロ事件や、続いて発生したロシア黒水晶争奪戦(スィメーナ事件)では、指揮下の秘密警察を駆使して真相究明に尽力するなど、官僚としては極めて有能である。

 言ノ葉事変に際しても、学園の素性に不信な点がある以上、場合によっては軍事介入も検討すべきだと、星川初に強硬策を提案していた。


喜多条誠

 星川初の義弟。星河亜紀の一族である「星川南家」(江戸星川家)の一門。

 常に冷静で科学的思考を重んじ、超常現象など手品に過ぎないと割り切っている。しかし、亜紀が生まれると彼女の専属家臣に配属され、次第にメモリアを薄々だが信ずるようになる。

 星川結より亜紀のほうが、星川家の後継者に相応しいと主張する「青薔薇党」の指導者だったが、上野テロ事件で亜紀が「爆殺」されると失脚し、上杉橄欖によって星川家から追放される。その後、生存していた亜紀と合流し、彼女を秘密裏に七宝院学園へ入学させると共に、自らも学園職員に就職して亜紀の生活を見守る。亜紀にウザがられるほど忠誠心が強く、例え酷い仕打ち(本人にとってはご褒美)を受けようとも、その決意は揺るがない。

 亜紀が言ノ葉学園に向かった際には、自ら護衛に当たる事を志願したが、メモリアで亜紀様に敵う者などいないと楽観しており、結が心配で仕方ない岩月愛ほど同行には拘らなかった。


笹川孝和

 星川初の養子。自分を我が子として愛し育ててくれた星川の大恩に報いるべく、年少時から軍に仕官し、若くして将軍クラスの実力と地位を得ていた。情に厚い反面、罠に気付かず敵陣に突入したり、星川初より目上であるはずの二条剛十郎に無礼な態度を取るなど、当時はまだ未熟であった。

 後に言ノ葉事変が勃発する頃には、星川結の義兄として立派な将軍に成長しており、学園問題でも星川初に冷静な対応を求めた。


高瀬川航二郎

 独裁政権の古参将軍。星川初と志を同じくしており、援軍として彼女を支援した。東京新政府に転属した後、退役するが、上野テロ事件・スィメーナ事件では星河亜紀の捜索を一族に命じた。

 「老兵は死なず!それこそが自分の『特殊能力』だ!」などと豪語していたが、言ノ葉事変が発生する頃には、歴史の表舞台から消え去っていたという。


田中正弘

 高瀬川航二郎の配下として、同じく星川初を支援した将軍。星川軍に仕えた後、東京政府軍に転属。


「七宝院」夜宵

 甲信地方八ヶ岳火山群にて小さな寺子屋「七宝院」を営む尼僧。神輿を担いで星川軍に特攻するなど、男勝りな行動で恐れられているが、本来は教育熱心で穏やかな性格。星川初二条剛十郎などと親しく、彼らと茶会で語り合いながら、苦悩に対して智慧を授け、二人の将来に一定の方向性を示した。

 後に私立学校法人「七宝院学園」を開設し、東京渋谷にも校舎を建てるが、大都会でのビジネスは肌に合わず、渋谷校の経営は現場の教職員にほぼ委任し、自身は帰郷している事が多い。


旧独裁政権の人々

「太上帝君」滝山未来

 独裁政権の指導者に担がれていた少女で、ある種の人造人間。「人類が神を超越する」という、通称「バベルの塔」計画の一環として開発され、古今の神話に伝わる様々な魔術を人工的に再現しており、「神の右手と悪魔の左手」を自在に操る戦闘能力は「歩く大量破壊兵器」。しかし、本来の心優しい人間性も残存しており、そのジレンマに葛藤している。「識」属性と伝わる。

 小惑星衝突後、一旦は歴史から消えた。しかし、彼女を開発した科学者グループの一部は生き残り、滝山の遺伝子情報を入手して彼女を復活させようと画策していた。そして、滝山未来とその復活を巡る物語は、現代の邪神伝説として、後世まで語り継がれたという…。


遠野衛

 滝山未来を支えた軍司令官。星川初を登用するなど、改革派として知られた。滝山が科学者グループの傀儡として利用されている現状を苦々しく思っていた。小惑星衝突に際して、滝山を殺害したのは彼女という説もある。更に、滝山が人間達の都合によって復活させられるのを防止するため、隕石の混乱に乗じて、中央医学会を始めとする科学者グループを襲撃し、その多くを壊滅させた。この時、白衣を着ている者は全て撃つよう命じたため、無関係な二条剛十郎なども誤爆を受けてしまった。

 人体強化手術を受けており、言ノ葉事変勃発時も存命しているが、クーデターの罪で十三宮勇に拘束され、禍津日原総督府に収監されていた。しかし、ベテランとしての実力は未だ健在。情熱的な火属性。


赤山御影

 独裁政権に忠誠を誓う、生真面目な将軍。星川初に天下への野望があるのではないかと疑っており、彼女らの動向を警戒していた。しかし、それを察知した星川に先手を打たれ、暗殺された。

 なお、息子の赤山国昌は幼かったため助命され、星川への怨みを抱えながらも、後に星川結に仕えたという。


清水家など

「鬼拳居士」清水賢一郎

 出羽山形の地主・村長。元来は政治的な行動をする気など毛頭なかったのだが、当時の独裁政権が地元の農民達に過酷な重税を強制したため、義憤の余り横暴な徴税人に抵抗した結果、政府側から「反乱軍指導者」に認定されてしまい、結果的に百姓一揆を率いる事に。星川初らが指揮する討伐軍に、素手と農具で立ち向かう猛者だが、農村への無差別爆撃を絶対に厳禁している星川に対し、好敵手として一定の敬意も抱いている。

 小惑星衝突後、民主化された東京政府と協力して復興事業に貢献し、やがて清水財閥グループを築く。


「神前寺」最上鳥海

 清水賢一郎の旧友。世間の有様に絶望し、現実逃避のため鳥海山で修行に励んでいたらしいが、故郷の危機を悟って下山し、清水に協力する。星川軍の来襲に対処し、小惑星衝突による混乱の中、星川との停戦を実現させるなど、清水の軍師とでも言うべき参謀的僧侶である。

 なお、出家した際に「神前寺」という生前戒名を称したが、これが神前寺家の初代開祖に当たる。後に東京政府が国民の戸籍(隕石で焼失)を作成し直した時、最上鳥海の親戚をほぼ全員「神前寺」という苗字で登録してしまった。このため、鳥海自身とはあまり交流が深くない、遠縁の賞金稼ぎ一族からも神前寺を名乗る者が現れるのだが、そうした話はいずれ別稿にて…。


「出羽守」安積長盛

 山形の政治家・役人。独裁政権から派遣されて来た立場だが、次第に清水賢一郎の人望に惹かれ、農民側に協力するようになる。権力の闇を知る者として、星川初には不信感を抱いており、星川軍の来襲に際しては、米沢・会津まで進撃して敵総大将を討ち取る主戦論をも構想した。後に、清水財閥の起業を提案・援助する。


「岩月城代」太田愛

 遊撃部隊「太田騎士団」を率いて、独裁政権を倒幕するべく各地を転戦する。幼い頃から戦場などを経験し、少数の手勢で大軍に立ち向かうサバイバル術を知り尽くしている。星川初にとって強大な敵将だったが、岩付城の戦い後は星川家に仕えて「岩月愛」と改姓し、次いで星川結の専属家臣(浦和連隊副隊長)を拝命した。

 御奉仕に燃える(萌える)火属性。24時間366日臨戦体制で結とその仲間達を警護しているらしく、合図があれば即時出現するなど、忍び級の活躍を誇る。結達が言ノ葉学園に向かう事を知った際には、滝山未来の反対意見(軍の関与で事態を大きくしたくない)を押し切り、切腹を命じられようとも着いて行くと主張した。


「摂津守」太田政景

 太田愛を補佐する美少年の軍人。言ノ葉事変でも岩月愛に同伴したと思われる。


至りし者達

「戦場ヶ原の異形」橘立花

 小惑星衝突時のダークエネルギーが、戦死した軍人の遺体に憑依する事で発生したヒト型生命体(性別不明)。数多の戦災によって蹂躙された者達の憎悪・怨念を「食べる」事で凶暴化し、人類文明への復讐を何度か試みるが、そのたびに黄泉沼学園に拉致され、人間社会と共存する術を叩き込まれているらしい。

 黄泉沼学園長から「復讐する暇などあるなら、共存くらいできるだろう?」とかいう理不尽な「宿題」を課されており、実現のため隕石クレーターの跡地に誘致された禍津日原総督府に仕官している。日本列島の秩序構想を方広院(近衛和泉)と直接会って交渉したりする一方で、十三宮らとも親しいなど、神出鬼没で人脈が広い。

 政府・軍部の一部に、異能力者とその母校たる言ノ葉学園などを殲滅する陰謀がある事を早くから察知し、これを阻止するため、人界側の心強い同志である能登彼岸に本件を相談した。その結果、能登の大胆かつ的確な提案に基づき、エルエバートル将軍やアンデルセン副官を招き、異能力問題に対処する特殊部隊SAEA(Special Ability Exclusion Army)を編成した。SAEAは、原則として橘立花の許可がなければ出動できないが、橘が基地に不在の場合は、十三宮勇がSAEAの監督を代行し、必要に応じて能登も助言を行う事になっている。

 自称闇属性だが、実態は水属性。特に、水蒸気を瞬時に凍結させる能力に長け、指から長爪のように氷を伸ばす技を好む。踊りながら敵を刺殺するなど、猟奇的な一面も見られる。本体のエネルギーは魑魅魍魎の如き姿をしているらしいが、既に人体との霊的接着が完成しつつあるため、最早ヒト以外の生物に化ける事ができなくなってしまったのが、数少ない弱点。

 21年度の夏、方広院らが率いる大坂との全面戦争が勃発すると、橘立花にも動員命令が下り、SAEAを基地に残したまま、関西への出撃を余儀なくされる。大坂湾決戦で戦闘機を撃墜され、脱出して陸路で東京へと帰還する途上に、言ノ葉事変が起きてしまう。かの黄泉沼卒業生なだけに、時空間上の存在位相が不安定であり、未来を知っているかのような「メタ発言」をする事もある。また、自らを生み出した人類の業が終わらぬ限り、基本的に不老不死であり、百数十年後の世界大戦「異能戦争」にも参陣している(本当に勃発すればの話だが)。


「方広院」近衛和泉

 初期の言霊遣い。東海道の戦いで星川軍に殺されそうになった時、言葉を現実化させて相手に物理的損傷を与える能力を発現する。数年後、自らの能力を正しく操れるようにするため、言ノ葉学園第一期生となった。

 卒業後は「方広院」と号し、弟の近衛秀国と共に関西地方を統治し、東京や星川と天下の覇を争っている。


死越先生二条剛十郎

 死体の検案・解剖を専門とする監察医。生物兵器や「人造人間」などの人体実験を繰り返す中央医学会(当時)に憤りを覚えているが、矢面での反対活動は避け、彼らと距離を置きつつ、在野で自身の仕事に専念している。そのため、同じく医学界に不信感を抱いていた星川初に頼られ、彼女に医術を教授した。

 死体に触れる医者を「穢れた職業」と差別する風潮も強い中、星川だけは自分を「先生」と呼び純粋に尊敬してくれた。また、七宝院夜宵からは「死を越えたその先を見届ける天命がある!」とかいうありがたくない予言を告げられている。独身だが一人暮らしではなく、同居人はいるらしい。

 光復元年、小惑星衝突に伴う混乱に際し、中央医学会のマッドサイエンティスト一味と誤解され襲撃を受けるも、同居人と星川軍の援護により脱出。東京に新政府が成立して革命沙汰が一応収束すると、正常化された医学界で再び検屍官として生計を立てるが、異能力者の乗数的激増に困惑する中、ある事件を機に失踪する。それ以降、「二条剛十郎」という人物の消息は記録されていない。一説には、国際警察の関係者であったとも言われる。


「百花繚乱」能登彼岸

 呪術博物館で何かに想いを巡らせている、孤高にして高嶺の女性。正体は近衛和泉と同じく言ノ葉学園初代卒業生で、現在は禍津日原総督府橘立花十三宮勇に協力し、異能力問題の調査・報告・助言などを行っている。




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