天智心冥
―貴女は何処に消え逝くの―
七宝院学園地学部長。星川初の姪で、結の従姉妹。通称「青薔薇」、また十三宮仁(とさみや めぐみ)曰く「あっちゃん^^」、長谷堂舞 曰く「あったんw」。
星川一族の中では異端的な存在で、その生い立ちは謎に包まれているが、星川南家(江戸星川家)の出身と言われ、苗字を「星河」と表記する点で星川北家(埼玉星川家)と区別される。初・結ら北家が大宮・浦和で政治的権力を担っているのに対して、星河家は東京で民間人として暮らしている。初は自身が星川宗家にしてその創始者だと言い張っているが、歴史的には南家を星川の元祖・本流とする説もある。
十三宮仁と共に大森貝塚の公立初等学校に入学し、「あっちゃんはいつも一人ぼっちだね!」「貴女もね」「でもね、めぐちゃん達が一緒にいるから寂しくないよ^^」などと言い合う仲だったらしい。
中等学校では、理科室のパソコンでゲームを遊べるという適当な理由で科学部に入ったものの、教員や先輩の提言により、文化祭で星座の展示を行う事になり、その準備に動員される過程で天文に興味を持つようになった。その後、鉱物など地学全般を学ぶ。
二年生の秋、上野公園の帝室博物館を訪れた際、テロリスト達の暴動に巻き込まれ、避難途上に政府軍の爆撃に遭い消息を断つが、密かに生還していた。その際、高瀬川湊など新たな仲間を得る。
その後、渋谷区の七宝院学園に入学し、地学部に所属。副部長を経て部長に就任。自分勝手でありながら計算尽くされた言動で、学園の先生方を悩ませている。風紀委員でもあり、不良学生のお仕置きが日課。また、新入部員の桐原愛美(あゆみ)と信頼関係を築き、副部長に任じた。
自分が楽しむ事ばかり考える発想は結とそっくりだが、感情だけで行動しがちな結に比べて、冷静で理知的な言動が目立つ。周囲から「お人形さんみたいで可愛い」と褒められる事が多いが、本人はそう言われる事に不快感を抱いている。またその特異な性格ゆえに、十三宮勇(仁の姉)から「蒼き薔薇の悪魔ちゃん」などという不吉な異名を付けられた事もある。
東京在住のため、大宮の星川本家における権力闘争とは距離を置いているものの、喜多条誠を始めとする家臣団(「青薔薇党」と俗称される)からの期待は篤く、星川初の次世代後継者候補に挙げられる事がしばしばあり、そのたびに固辞している(声や言葉遣いは、結より亜紀のほうが初に似ている)。しかし星川家への思い入れは強く、初や結を助けるために必要とあらば、陰に陽に可能な限りの尽力を惜しまない。
20年前に地球を襲った小惑星衝突によって世界が混乱する中で、天災にまつわる伝説や迷信が流れ、時には「魔女狩り」のような風潮さえ生まれた。亜紀家も「悪魔の末裔」などという理由で世間から迫害を受け、星川初の保護により難を逃れたが、何故そのような言い掛かりを付けられたのか、確かな真相は分かっていない。
また、彼女の趣味である鉱物・宝石には、魔力を秘めているという「パワーストーン」の概念が古くから存在するが、特に近年になって、人間がパワーストーンを使って発生させる超常現象の一種を「メモリア」と呼ぶ人々が目立つようになっている。
- 属性:水
- 通常攻撃:銃撃
- 特殊攻撃:パワーストーン
- 必殺技:メモリア
- タロット:15「悪魔」
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