9世紀に、スカンジナビア半島のノルマン人(北ゲルマン人)が現地のスラブ人を征服し、最初の国家であるノブゴロド公国を建てた。次いで、ウクライナ地方に首都を置くキエフ ルーシ公国が建てられ、この時代にノルマン人はスラブ人に同化された。
13世紀にモンゴル帝国の侵攻を受け、モンゴルの地方政権であるキプチャク ハン国に支配された。14世紀にモスクワ ルーシ大公国がモンゴルからの独立を果たし、16世紀にシベリアを征服。
その後、君主の称号として「大公」よりも偉い「皇帝」(ツァーリ)が用いられるようになり、18世紀以降はロシア帝国としてユーラシア大陸に君臨するが、20世紀になると、日露戦争と第一次世界大戦で疲弊し、ロシア革命が勃発。民主的なロシア共和国が樹立されたが、共産主義者のクーデターによって、史上初の共産主義政権であるロシア ソビエト共和国が成立した。ソビエトは「労働者・農民による平等な世界を目指す」と称したが、実際には共産党の独裁国家であった。シベリア出兵を切り抜け、第二次大戦にも勝利し、アメリカ連邦と並ぶ超大国になったが、時代の経過と共に、国内的には圧政への抵抗運動が高まり、対外的にも米国との冷戦に耐え切れなくなった。
小惑星落下に際しては、面積が広い事もあり、世界各国の中で最も多くの隕石が衝突し、モスクワの共産党政権は壊滅、シベリア鉄道も遮断されるなど、甚大な被害を受けた。これを機に、本土では自由主義勢力による武装蜂起が、シベリアではロシアからの独立闘争が勃発し、内戦状態に突入した。レニングラード(現在のペトログラード)に遷都した臨時政府は、国名をロシア共和国に戻して民主化を決断し、西側諸国と和解すると共に、シベリアの独立も黙認した。この東欧革命によって冷戦は終結し、ロシアは自由主義国家として再出発する事になったが、国内では今なお混乱状態が続いており、往時のような国力は戻らず二等国に転落し、歴史の表舞台からは姿を消した。
- ノブゴロド公国(9世紀)
- キエフ ルーシ公国
- キプチャク ハン国(13世紀)
- モスクワ ルーシ大公国(14世紀)
- ロシア帝国(18世紀)
- ロシア共和国(20世紀)
- ロシア ソビエト共和国
- ロシア共和国(現在)
首都はペトログラード(ドイツ語では「ペテルブルク」)。民主主義・資本主義に基づく政治が行われており、以下のような政党がある。
- 十月党(オクチャブリスト):保守主義
- 立憲民主党(カデット):自由主義
- 社会民主労働党(メンシェビキ):社会民主主義
- 共産党(ボルシェビキ):共産主義
- 社会革命党(エスエル):無政府主義
なお、神や悪魔が小惑星を落としたという信仰は世界各国に存在するが、特にロシアでは「石の魔女」という伝説が広く知られている。それによれば、この災害を引き起こした犯人は、何らかの理由で祖国への復讐を誓ったロシア人女性であり、だからこそ、ロシアに最も多くの隕石が落ちたのだと伝えられている。
第二次対戦末期、ロシアは日本に侵攻して樺太(サハリン)・千島・北海道(蝦夷島)を占領し、現在もこれらの地域はロシア共和国札幌総督府の統治下にある。札幌総督府は蝦夷島において、核兵器に転用可能な原子力技術を含む、様々な研究開発を行っているとされ、東京政府や会津軍閥は情報公開と領土返還を求めている。一説には、日本人民共和国の黒幕であった樹下進のグループを保護・支援しているとも言われる。
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